DeNA打線が“初物食い”の本領を発揮した。初対戦のヤクルト・ロドリゲスに6回6安打3得点で土をつけた。3回、敵失で1点を先制し、なお1死二塁で右中間へ22号2ランを放った牧秀悟内野手は「1打席目にやられてしまったので、何とか後ろにつなぐイメージで入りました」と胸を張った。

巨人メンデス、ヤクルト・ピーターズ、ロッテ・カスティーヨ。今季、チームは新外国人投手との初対戦を得意とする。秘訣(ひけつ)は積極性と慎重さのあんばいだ。牧は「球種と球質が分からない。見過ぎないように甘い球は積極的に打ちにいくことが大事」と言いつつ、第1打席、第2打席とも初球は見送った。「狙った球が来なかったので」。その上で2球目は振りに行った。第1打席はファウルとなり結局二ゴロも、第2打席は2球目の外寄りスライダーを仕留めた。

投手浜口も含め9人全員がロドリゲスに対し、2巡目までは2ストライク目までに振った。スタイルを徹底し、カード勝ち越しを決めた。次は首位阪神を横浜に迎える。牧は「打線としていい形になっている」。この日は祖父の誕生日。子どもの頃から「思い切って振れ」と教えられた。首位相手にも貫くだけだ。【古川真弥】

▽DeNA三浦監督(牧に)「4番として本人も打点を意識している中で、いいところで打ってくれています」

▽DeNA佐野(7回に10号2ランで4年連続2ケタ本塁打)「ホームランバッターじゃないんでなんとも言えないですけど、少ないより多い方がいいと思う。しっかりとバットを振っていきます」

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