ソフトバンク石川柊太投手(31)が、プロ野球88人目(通算99度目)のノーヒットノーランを達成した。

9回、万雷の拍手を浴びながら先頭蛭間を空振り三振。平沼には死球、西川を空振り三振、中村を一ゴロに打ち取った。「できると思ってなかったといったらアレですけど…本当にいろんなことが重なっての事だと思う。これで次の登板が悪くて、あの日だけかよってならないようにしたいです」と笑顔を見せた。

日本ハム・ポンセが昨年8月27日に達成して以来で、ソフトバンクでは昨年5月11日の東浜巨に次いで4人目。育成出身では19年9月6日の千賀滉大に続いて2人目の快挙となった。

石川にとっては5月19日以来、約3カ月ぶりの4勝目(5敗)。最高の形で自身の連敗も4で止めた。

 

◆石川柊太(いしかわ・しゅうた)1991年(平3)12月27日生まれ、東京都出身。都立校の総合工科から創価大を経て、13年育成ドラフト1位でソフトバンク入団。3年目の16年7月に支配下選手登録。20年に11勝3敗で最多勝、最高勝率。185センチ、90キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億5000万円。今年1月に元SKE48の大場美奈との結婚を発表。

▼ソフトバンク石川が昨年8月27日のポンセ(日本ハム)以来、プロ野球88人目、99度目のノーヒットノーランを達成した。ソフトバンクでは昨年5月11日西武戦の東浜以来4人目。同じ球団の投手が2年連続でマークしたのは、広島の71年藤本和宏、72年外木場義郎以来51年ぶり。また、同一カードで2年連続達成は国鉄の56年大脇照夫、57年金田正一がともに中日戦で記録して以来になり、パ・リーグでは初めて。

▼石川は6月3日広島戦から4連敗中だった。4連敗以上の投手がノーヒットノーランを達成したのは史上初めて。

▼育成ドラフト出身選手の達成は、19年千賀滉大(ソフトバンク=現メッツ)に次いで2人目。東京都出身では98年川尻哲郎(阪神)以来。石川は都立の総合工科出身だが、都立高出身選手では初めて。

▼西武がノーヒットノーランを喫したのは、昨年6月18日のオリックス戦(ベルーナドーム)でオリックス山本に達成されて以来。昨年は5月11日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)でもソフトバンク東浜に大記録を達成されている。

【動画】ソフトバンク石川柊太がノーヒットノーラン、史上99度目の偉業達成

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