阪神が4連敗を阻止し、両リーグ最速で70勝に到達した。

3番から6番に打順を下げたドラフト1位森下翔太外野手(23)が先制アーチを含むプロ初の1試合2本塁打。投げては先発の村上頌樹投手(25)が7回を9奪三振3安打で無失点と快投し、チーム最多タイの今季9勝目を手にした。チームの貯金は26に膨らんだ。

森下が早速、先制弾で意地を見せた。試合前時点で13打席連続ノーヒットだったが、2回に先頭でヤクルト右腕ロドリゲスからバックスクリーンに7号中越えソロ。3連敗中の沈滞ムードを一振りで吹き飛ばした。

1点リードの3回は1番近本光司外野手(28)が四球で出塁し、二盗に捕手悪送球が絡んで無死三塁。ここで2番中野拓夢内野手(27)が難なく右前適時打を決めた。さらに捕逸も絡んで1死三塁とし、4番大山悠輔内野手(28)が左翼線に適時二塁打。3点リードの7回には森下が右中間に8号ソロを放ち、リードを広げた。

先発村上頌樹投手(25)はこれで10試合連続でクオリティー・スタート(6回以上、自責点3以内)をマーク。リーグトップの防御率を1・79まで良化させた。チームは2年ぶりのヤクルト戦勝ち越し、同じく2年ぶりのレギュラーシーズン勝ち越しも決めた。