巨人の「サード坂本」が本拠地初アーチを豪快に決めた。

坂本勇人内野手は2回先頭、フルカウントから中日柳の146キロ直球を左翼席へ運んだ。打球を目で追い「久々に打った瞬間入るかなと思いました」と、納得の表情を浮かべた確信の先制18号ソロが、決勝弾となった。

慣れ親しんだ東京ドームが、新鮮だった。7日ヤクルト戦(神宮)で初めて三塁で先発し、迎えた本拠地での中日3連戦。三塁から見る景色に「ショートだと考えなくても勝手にできてたんですけど、そこは難しいというか、怖さがあります。角度や距離感は全然違う」。より低く構え、バント処理は一塁への送球感覚を探る。守備位置は三遊間を組む遊撃・門脇と相談。前日9日、中日カリステの三塁線への二塁打に飛び付くも届かず、本気で悔しがったことが三塁と向き合う何よりの証しでもある。

34歳で迎えたプロ17年目の今季、右方向への本塁打は0本。「逆方向には打てるイメージも湧かない。いいんじゃないですか、打てれば」と左翼へ17本塁打を積み上げた。三塁での4試合は打率4割2分9厘、2本塁打。12日からの阪神3連戦(甲子園)での規定打席到達も見えてきた「サード坂本」が、新境地を開拓する。【小早川宗一郎】

【動画】かっこよすぎる…「サード」坂本勇人が本拠地初アーチ 原監督は気合い入った表情で祝福