早大が逆転勝ちで2連勝とし、勝ち点1を挙げた。

今春は抑えをしていた伊藤樹投手(2年=仙台育英)が、初勝利を挙げた。

打線は3回まで無安打に抑えられたが、1-2で迎えた6回1死一塁、島川叶夢内野手(4年=済々黌)が通算3号の逆転2ランを放った。小宮山悟監督(58)は「(序盤は)重苦しい空気がダグアウトに流れていたが、島川のホームランで一気に霧が晴れた。あの一振りで今日の勝ちが決まった」と評価した。

伊藤は、昨秋以来2度目の先発マウンド。3回までに2点を先制される苦しい展開となった。3回終了後に、印出太一捕手(3年=中京大中京)と配球について相談。2ストライクに追い込んでからの球を意識的に変えて4、5回は無失点。5回2失点で初勝利を挙げ「島川さんのおかげです。勝ち星を挙げたかったので、島川さんに助けていただいた。少しホッとしたけど、大いに反省します」と話した。

島川は、自らの22歳の誕生日を祝う本塁打となった。6回1死一塁、2球目の内角直球を完璧に捉えた。打球は左翼スタンドへ一直線。「打った瞬間に、行ったなと思いました」と振り返った。試合前には、チームメートから「おめでとう」とメッセージをもらった。「誕生日に特別なものはない。とにかく勝ちたかったです」と話した。

▽東大・平田康二郎投手(先発し3回まで無安打)「分析もあって、狙って投げていた。踏ん張ることができたのは、今後につながる」