今季のイースタン・リーグ最終戦を本拠地で戦った日本ハム2軍が、試合後のセレモニーで感謝のサプライズ胴上げを行った。

まず、木田優夫2軍監督(55)ら首脳陣、選手、スタッフらが全員着用したのは、今季限りで現役引退する木村文紀外野手(35)と谷内亮太内野手(32)の似顔絵入り特製Tシャツ。もちろん似顔絵を描いたのは“木田画伯”だ。

木村、谷内も参加したセレモニーで木田2軍監督は「今、このTシャツを着ていますが、今年、木村選手と谷内選手が引退します。本当に、ありがとうございました。2人がいなくなって来年どんなメンバーになるかわかりませんが、またこの鎌ケ谷で若い選手が夢を追いかけて一生懸命、野球しますので、また来年を楽しみにしてください。今年は、本当にありがとうございました」と、あいさつ後に2人の胴上げが行われた。

さらにサプライズは続いた。木田2軍監督は再びマイクを持つと、来年3月に球団を退職する予定のグラウンドキーパーの永田さんを呼んで、ファンに紹介した。「鎌ケ谷のグラウンドをずっと守り続けてくれた、グラウンドキーパーの永田さんです。退職は来年3月なんですけど、イースタン・リーグの公式戦はたぶん今日が最後になってしまうということで、花束を渡したいと思います。本当に長い間ありがとうございました」と木田2軍監督が代表して永田さんに花束を贈呈した。

思わぬサプライズに涙する永田さんに、木田2軍監督は「最後に永田さん、胴上げ!」と選手らによって感謝の胴上げも行われた。かつては阪神園芸にも所属し、日本ハムには2軍本拠地が多摩川グラウンドだった時代からグラウンド整備に携わってきた。97年開場の鎌ケ谷スタジアムや沖縄・名護や国頭などの春季キャンプ地、北海道内の地方開催試合の際にも力を尽くしてきた永田さんに、場内のファンからも大きな拍手が送られていた。