立大が、4年生の投打の活躍で東大から先勝を挙げた。

今秋ドラフト候補の池田陽佑投手(4年=智弁和歌山)が先発し4回1/3を2失点。2番手の渡部太陽投手(4年=春日部共栄)が2/3回を無失点に抑え、初勝利を挙げた。開幕からの連敗8で止め、今秋初勝利。指揮をとる木村泰雄コーチ(62)は「1つ勝てて、ホッとしています。4年生を中心に、全員で戦って勝ち点を取りたい」と話した。

打線でも、4年生が存在感を見せた。5回は、代打の安藤碧外野手(4年=明石商)が内角低めの直球をとらえて右翼スタンドへ第1号となるソロを放った。8回にも甘く入ったスライダーを見逃さずに完璧にとらえ、右翼スタンドへ運び2発目。「1勝をつかみとろうとチームでやってきた。やってきたことは、無駄ではなかったと思う。チームに貢献できたことが、素直にうれしい」と話した。

9月には上級生による問題行動が発覚し、第4週の明大戦は最上級生である4年生全員が出場を自粛する異例の出来事もあったが、乗り越えてつかんだ1勝。1浪を経て一般入試で入学した渡部太は「(先発した)池田に勝ちをつけてあげたかったので、申し訳ない気持ちがある。6大学で勝てるなんて夢にも思っていなかった。すごいうれしいです」と話した。

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