国学院大の最速153キロ左腕、武内夏暉投手(4年=八幡南)は、西武が交渉権を獲得した。

事前に1位指名を公表していた西武とソフトバンク、さらにヤクルトが入札し3球団競合となったが、西武松井稼頭央監督がくじを引き当て、右手を高々と上げた。

185センチの長身をいかし、長い腕から最速153キロを投げ込む本格派左腕だ。両コーナーと低めへのコントロールが抜群で、ピンチでも制球力をいかした投球ができることが強み。

今年の大学日本代表にも選出され、日米大学野球の優勝に貢献した。今秋は、各大学にドラフト上位候補がそろう東都大学野球リーグ1部で最多の10試合に登板。5勝2敗だった。防御率0・97で最優秀防御率に輝いてベストナインも受賞し、学生最後のシーズンでスカウトにアピール。「東都NO・1左腕」という声もあった。

パワーの源は、うどん。オフ期間に帰省する際には、地元北九州発祥のうどんチェーン店「資(すけ)さんうどん」に通うほど。「やわらかくて食べやすいのが懐かしい味」という。

福岡県出身、185センチ、90キロ、左投げ左打ち。

▽十亀スカウト コントロールが良く、完成度の高い、起用でクレバーな投手です。