広島新井貴浩監督(46)がドラフト1位入札で楽天と競合となった青学大・常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)の交渉権を獲得し、巨人阿部慎之助監督(44)に感謝した。

楽天今江監督の後に、くじを引いた新井監督は「本当に緊張しました。クライマックスシリーズで菊池にスクイズのサインを出した時以上に緊張しました。私、ゲンも担ぐことは日頃しませんので、力で、力で引こうと思っていました」と大きな声でインタビューに答えた。

結果的に、残っていた1枚が当たりくじとなったことに「残りものには福があると言いますし、先ほどジャイアンツの阿部監督の御利益をいただいて登壇しました」と、先に抽選で中大・西舘勇陽(ゆうひ)投手(4年=花巻東)の交渉権を引き当てていた巨人阿部監督の名前を持ちだして会場を沸かせた。

常広には「何年か後にはチームの核となる、素晴らしい素質を持った投手だと思います。名前からして、我々カーブにご縁を感じていました。同郷の森下先輩もいますので、安心して来てください」と広島の“広”を名前に持つ大分出身右腕へメッセージを送った。