富山GRNサンダーバーズの松原快投手(ロキテクノ富山=24)が阪神育成1位に指名され、大号泣した。「大谷がロッテで2位指名されて、正直焦っていた部分もありました」。昨季は指名漏れしただけに、プロ野球の道が開けたことに安堵(あんど)の涙があふれた。

「優勝もされたチームに指名していただいて、本当に光栄です。でも、阪神は投手の層が厚い。そこに食い込めるようにしないといけない」

最速150キロの直球と変化球のコンビネーションで打者をねじ伏せるスリークオーター右腕。球種は直球、スライダー、「すべての球種に自信がある」。カットボール、シンカーを操る。

同じ富山の独立リーグから阪神に入団し、ブレークした湯浅にも刺激を受ける。鳴尾浜で練習試合を行った時は会話も交わした。また、岡田監督から「スペードのエース」と称される桐敷とは同学年ということもあり、「自分もうかうかしていられない。明日からまた気を引き締めて頑張っていきたい」と力を込めた。念願の支配下登録へ向け、必死でアピールする。【三宅ひとみ】

◆松原快(まつばら・かい)1999年(平11)8月24日、富山県黒部市生まれ。小3から野球を始める。宇奈月(うなづき)小から、富山東部ボーイズを経て高朋に入学。卒業後、ロキテクノ富山で4年間プレーし、今年から日本海リーグ・富山GRNサンダーバーズに移籍した。スリークオーターから150キロ中盤の直球を投げ込む。180センチ88キロ、右投げ右打ち、遠投100メートル。血液型はO型。担当スカウトは筒井スカウト。