登録、お願いします-。西武のドラフト1位、国学院大・武内夏暉投手(22)が世代最強左腕へ名を売るため、秘技を明かした。

2日、横浜市内の同校で渡辺久信GM(58)らから指名あいさつを受けた。背番号21も内定した。ロッテ佐々木朗希投手(22)やオリックス宮城大弥投手(22)らと同世代にあたる。「自分も早く同じ舞台に行きたい気持ちでした。この世代でトップになれるように頑張っていきたいです」と引き締めた。

プロ野球選手はまず、顔と名前を覚えてもらってナンボ。最初のミッションがある。両親が「夏に輝いてほしい」と命名してくれた夏暉の「暉」がたまに「輝」と間違えられる。

ドラフト後にも「記事で間違えられているのがありました」と苦笑い。ロッテ佐々木朗も、プロ入り当時にはまだ「佐々木郎希」と間違えられるケースが散見された。SNS上には「郎希じゃなくて朗希」と指摘する「♯佐々木朗希警察」までもが登場した。

♯武内夏暉警察の出動は避けたいところ。ただ、この暉の字はけっこう難関。日刊スポーツ記者所有のパソコンで「き」と打つと、305個の変換候補が出てくるものの、暉の字はなかなか見当たらない。スマホの機種によっては、夕日を意味する「夕暉(せっき)」などで一発入力できたりもするのだが…。

記者だけでなく、球団関係者もいわゆる「コピー&ペイスト」で暉が間違わないようにしているという。ただ毎回毎回、暉を探すのも大変だ。

そこに救世主現る。武内は「…あるんですよ」と不敵な笑みを浮かべ、秘策を教えてくれた。

「菅田将暉、で入れて3文字消せばいいんです」

人気俳優の名前を拝借し、なるほどこれならとてもスッキリ。武内は「自分でもそうやって(辞書)登録しています。新しいのを買ったら、また登録し直して」と明かし、今では何かと事務作業も多い野球部マネジャーたちもこの「菅田将暉から菅田将を消す作戦」を活用しているという。

今はまだプロ野球での実績はゼロ。ただ、立派な体格の最速153キロ左腕には期待も高まる。

「1年目からライオンズの力になれるよう、先発ローテーションに入れるように頑張っていきたいです。今日はこれからがとても楽しみになりました」

まずは西武ファンも菅田将暉作戦で、辞書登録をぜひ。やがて東尾修氏ら歴代の背番号21を猛追するような活躍ができれば「武内夏暉」の自動一発変換も夢じゃない。【金子真仁】