広島野間峻祥外野手(30)が今オフ、長打力アップのため筋力強化と打撃フォーム改造に取り組む。今季はキャリアハイの出塁率3割5分1厘を残しながら、長打率3割2分1厘に終わり、OPSは・672と、2年ぶりに・700を下回った。「長打率が足を引っ張った。長打率を上げていかないとOPSも上がらない」。OPS(出塁率+長打率)は打者を評価する指標のひとつで、チームの得点に貢献していることを表す指標とも言われる。チームに貢献するためにも、課題の長打力を伸ばしたい。

まずは筋力強化に重点を置く。広島市内のジムに週5日通いながら、マツダスタジアムで細部の強化を図る。弱さを感じていた体幹の強化にも力を入れ、飛距離アップを目指す。

1打席内で相手投手に球数を投げさせる指標とされる「P/PA」では、チームトップの4・37をマークするなど、いやらしい2番打者の立場は確立した。だが、打撃フォームにもメスを入れる。構えのときにバットを立てるなど、内角球を力強く捉えられる形を模索する。「新井監督も秋季キャンプの前に変化していかないとと言われていたし、チャレンジしていかないといけない」。いやらしさにプラスして長打力の怖さを与えることができれば、チームとしても起用の幅も広がってくる。【前原淳】

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