立場が変われば視点も変わる。就任1年目のシーズンを終えたロッテ吉井監督が、日本シリーズの見方が変わったことを明かした。今年の同シリーズは最終戦までもつれた末、阪神が38年ぶりの日本一に輝いた。「試合の流れ、ベンチの作戦、あとはスタメンの組み方とか、気にして見てましたね」と話す。

これまで日本ハム、ソフトバンク、ロッテと3球団の投手コーチを歴任。いかに0点で守り切るかに尽力してきた。「コーチの時は1点取られたら負けと思って投手陣を整備してた。でも監督になったら、何とか挽回しよう、先発が失点しても大丈夫だよという気持ちになった」。

阪神打線は、今季パ・リーグのチームが苦戦したオリックス投手陣を打ち崩していた。「簡単に打ってた。どうやったらうちの子たちもああいうふうになるか。これからしっかり考えようと思います」。今季ロッテは2位といえど、オリックスと15・5ゲーム差。CSファイナルステージも1勝しかできなかった。選手だけでなく監督も、この1年を生かして来季に備える。

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