中日ブライト健太外野手(24)が19日、ナゴヤ球場で契約交渉に臨み、50万円減の1350万円で更改した。

ドラフト1位で入団した昨季は1軍出場なし。今季は開幕1軍メンバーに選出された。4月27日広島戦(マツダスタジアム)で8回に代打で出場し、2番手島内からプロ初安打となる左前打を放った。5月30日ソフトバンク戦では「2番左翼」でプロ入り初のスタメン出場を果たし、初タイムリーもマーク。だが結局、打撃不振などから1、2軍を往復し、今季は33試合出場で打率2割4分1厘に終わった。

「今年は試合に出て、足りないところも具体的に見えた。結果はそんなに残せなかったけど、去年よりいいステップを踏んでいる。いい1年だった」

2軍では57試合出場で打率3割9厘、7本塁打、25打点と安定。10月のみやざきフェニックス・リーグでも打率3割を超え、3本塁打と数字を刻んだ。この日は根尾ら投手陣を相手にフリー打撃で好打を披露。立浪監督も「細川の次ぐらいに速い球を仕留めることができていた。打撃に関しては随分良くなったと思う」と目を細めた。

指揮官は来季の外野構想について「岡林以外での競争か」と問われると「岡林も決して(決まりじゃない)。何が起こるかわからない」と白紙を強調した。岡林、ベテラン大島、細川らに加え、ソフトバンクを戦力外となった上林も加入予定。鵜飼らも控え、外野定位置争いは戦国模様だ。

ブライトは来年1月、2年連続でヤクルト塩見の自主トレに参加する予定。「塩見さんは素晴らしい打者。いろいろ吸収したい。走攻守そろって勝利に貢献できる打者が目標」と目を輝かせる。「今年は本塁打を打てなかった。来年は年俸を上げて(契約更改を)迎えたい」。プロ初アーチ、さらには入団から2年連続で減額された年俸を取り戻す3年目へ、気合十分だ。(金額は推定)

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