ソフトバンクのドラフト4位、明大・村田賢一投手(22)が24日、夢いっぱいの野望を明かした。

「新人王を取ってミニーちゃんを連れていきたい。福岡に」。ディズニーのキャラクターでは「オズワルド大好きですね」と明かしたが、連れていきたいとなると「ミニーちゃんが、いいです!」と即答。契約金5000万円、年俸1000万円で仮契約を結んだ日に、新たな拠点となる福岡にミニーちゃんを招いて“新人王記念パレード”を行うという壮大な夢も明かした。

ミニーちゃんの本拠地、東京ディズニーリゾートがある千葉・浦安出身の即戦力右腕の母は、同施設の運営元であるオリエンタルランドの社員。そんな縁もあって「2桁じゃ収まんないですね、多分。3桁いってます」と幼少期からランドもシーも通い詰め、シーで行われた成人式にも出席した。それほど身近な存在で、いつも元気を与えてくれたミニーをプロで成功するためのモチベーションの1つに昇華。福岡へ招くのが難しいとなれば、「オンラインでお願いします!」と強く、強く熱望した。

夢の実現へ、明大の同期と交わした約束も果たすつもりだ。「(同一リーグのロッテ)上田とは対戦できるとは思うんですけど、ヤクルトの石原とは『俺がバッターで行くから』っていう話はしてあるので。できれば先発させていただいて、石原の時に自分が打てればベストです」。希望する先発で開幕からフル回転すれば、数々の野望を現実にする日が近づく。「できることを本当にやり切るだけ」と意気込む村田が、まずはミニーちゃんと夢の共演の実現を目指してプロの世界に飛び込む。【木下大輔】

◆村田賢一(むらた・けんいち)2001年(平13)8月31日生まれ、千葉県浦安市出身。埼玉・春日部共栄では19年春に甲子園出場も1回戦敗退。明大では通算15勝。3年秋の早大戦で100球未満の完封「マダックス」を達成。目標の選手はグレッグ・マダックスで、好きな有名人はとんねるず。50メートル走は6秒2、遠投は105メートル。180センチ、92キロ。右投げ右打ち。