アナウンサーではなく、プロ野球選手になる夢をかなえる。

昨秋の明治神宮大会で日本一に輝いた東京6大学の慶大が10日、横浜市内のグラウンドで練習始めを行った。

水鳥遥貴内野手(3年=慶応)は「プロへの思いが一番強いです」と夢を明かした。昨春にはキー局のアナウンサー試験を受験も、プロへの思いを断ち切れず面接を辞退した。

昨秋は自己最高の打率2割7分1厘、11打点も、打撃には伸び代を感じている。昨冬には大学日本代表候補に選出され、ハイレベルな選手たちに混ざってプレー。「まだ野球は終わりたくないな」と心の底から実感した。

堀井哲也監督(61)へプロ一本に絞る意思を伝えた。恩師から「夢を達成したいときは覚悟がいる。中途半端じゃダメだし、プロに行く選手の共通点は覚悟が違う」と授かった金言を胸に最終学年に挑む。

水鳥は「身体能力や足は十分にアピールできる。打撃をこの冬意識的に取り組んでます」と夢の実現に注力する。