初タイトルを取って、由伸さんの「気になる存在」であり続けたい! オリックス宮城大弥投手(22)が12日、大阪・舞洲の球団施設で自主トレを公開。山本由伸のドジャース移籍で今季はエース格としての働きが期待される。グラウンド内外で仲の良かった山本が、昨年末の会見で宮城について「これからも気になります」と言及。これに宮城はこの日、先輩を振り向かせ続けると意気込んだ。

「言っていただけた言葉はすごくうれしいし、もうちょい気になるぐらい頑張りたい。タイトルを取ったら、もう少しは気になってくれると思うので」

山本が総なめにしていた中で、狙うタイトルは最優秀防御率。「チームにも影響が出る。我慢し続けながら頑張りたい」。昨季は自己ベストの2・27で山本、西武高橋に続くリーグ3位。十分、射程圏内だ。

先日は大阪で、山本と日本ハム移籍の黒木と会食した。「食事は久しぶり。メジャーに行くんで、めちゃ頑張ってくださいとか。(2人からは)『いい先輩2人いなくなったら寂しいんじゃないの?』みたいな脅しがありました。お互い違う道に行きますけど、僕も頑張らないといけないなと」。エールを送られ、オリックス投手陣を支える立場として身が引き締まった。

自らのメジャーへの思いは時期尚早とした。「まったく全然、実力不足。まだまだ足りない。今を頑張りたい」。この日はキャッチボールなどで調整。「中6日で回っていけたら」と年間通しての活躍を誓う。4年連続の規定投球回到達なら、球団の左腕では星野伸之(97年まで12年連続)以来となる。【大池和幸】

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