巨人がメジャー通算178発を誇るルーグネッド・オドーア内野手(29=パドレスFA)の獲得に乗り出していることが19日、分かった。

米球界関係者の話によると、ベネズエラ出身のハードパンチャーとの交渉は最終段階に入っているという。右投げ左打ちの強打者で、守備では二塁、三塁に加え外野を守れるユーティリティー。獲得となれば、野手ではオフ最大の補強となる。

口と顎を覆う黒髭がトレードマークのオドーアは、メジャーで10シーズンプレーした実績と経験を持つ。レンジャーズでメジャーのキャリアをスタートし、ヤンキース、オリオールズと渡り歩き3度の30本塁打を含む8年連続2桁本塁打マーク。パドレスでの昨季こそ、自己ワーストとなる4本塁打にとどまったものの、パンチ力にはメジャーでも定評がある。レンジャーズ時代の16年には、乱闘でブルージェイズのバティスタに右ストレートを浴びせたことで、さらにその名をとどろかせた。

巨人では補強ポイントである外野の一角として大きな期待がかかる。一方で二塁をメインにした内野でのキャリアが長く、幅広い起用が可能となる。昨季7月にパドレスをFAになると、オフは母国・ベネズエラのウインターリーグに出場。十分に実戦をこなしており、ゲーム感覚も支障がない。

チームは、元阪神ケラーを獲得するなど投手力の強化を順調に進めながら編成。野手でもターゲットを絞り込んで、阿部監督のもと優勝を狙える強化を進めていく。

◆ルーグネッド・オドーア 1994年2月3日、ベネズエラ生まれ。11年レンジャーズ入団。14年メジャー昇格。15年から8年連続2桁本塁打。16、17、19年に30本到達。21年トレードでヤンキース、22年オリオールズ、23年パドレスに移籍。本職は二塁手だが、昨年はメジャーで初めて右翼手として9試合に出場した。メジャー通算1154試合で930安打、打率2割3分、178本塁打、568打点、70盗塁。180センチ、90キロ。右投げ左打ち。

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