ロッテ佐々木朗希投手(22)が27日、ZOZOマリンで会見を行った。

前日26日、すでに球団が今季の契約合意を発表している。公の場は久しぶりということもあり、会見冒頭では「まずは公の場で自分からコメントを出す機会がなかったので。ファンの皆さまに報道等でご心配をおかけしました。それをまずはファンの皆さまに最初に伝えたいなと思っています」と話した。

契約更改の越年はプロ入り後初めて。12球団の選手で唯一、完了していなかった。2月1日に沖縄・石垣島でのキャンプインが迫る中、6日前のサインとなった。

プロ4年目の昨季は、侍ジャパンの一員としてWBCに出場。準決勝メキシコ戦で先発を任されるなど、世界一に大きく貢献した。ペナントレースでも日本人歴代最速タイの165キロをマークするなど前半戦で7勝を挙げた。だが、交流戦以降は左脇腹肉離れや体調不良などで未勝利に。15試合に先発し7勝4敗、防御率1・78だった。

佐々木は20年秋の入団当時、将来的なメジャー挑戦への希望があることを球団側に示している。松本尚樹球団本部長(53)もこの日「入団当初から本人は(メジャーの)夢をずっと言ってますので、そのへんも代理人とずっと話してます」と、1年目から佐々木側の代理人と交渉をしていることを認めた上で「ここでいきなりアメリカ行きたいとか言い出したわけではないので。決して急にワガママで言い出したとか、そういうことはないので」と一部報道を否定した。

ここまで契約が長引いた理由としては「球団としてもその話し合いの中で、こちらにも至らぬ点とか落ち度もありましたので。決して佐々木朗希だけがワガママとかごねるとかじゃないので。そのへんもちょっとご理解いただきたいかなと思います」と説明した。