東京6大学リーグの法大が8日、練習を公開した。4月に入学予定の新1年生も合流しており、日大山形・菅井颯投手(3年)も汗を流している。

184センチの長身から最速147キロの直球を投げ下ろし、昨夏の甲子園でも登板した。ロッテ佐々木朗希投手(22)のように左足を高く上げる投球フォームが話題になった。

「高校2年まで130キロ台中盤くらいで、まっすぐの速さが欲しかったので。速い投手を参考にしようと思って、佐々木朗希選手の投げ方をまねました」

多くの速球派がいる中で、あえて“マネ”と分かりやすい佐々木にした。「いまスピードボールって言えば佐々木朗希選手ですし、柔軟を生かしてあんなに上げられてると思うので。今後フォームを変えたとしても、柔軟性は生きると思うので」。そこまで見越して、足を高く上げ始めた。

しっかり立つために柔軟性と体幹を磨いた。マネしたのは足の上げ方だけ。「位置エネルギーの速さという部分を」。あとは自分の投げやすいフォームで。純粋に球速が10キロ以上も上がり「あれで自分のことを覚えてもらえました」と、いろいろな効果があった。

春から法大でプレーする。ひとまず朗希フォームは一度封印する。

「夏の大会を通じて投げる中で、足をつったりして。あれで投げる体力がまだ自分にはないので。佐々木投手はしっかりまっすぐにきれいに立って、位置エネルギーを生かして、その流れがすごいです」

大学野球1年目の目標には「寮のごはんをいっぱい食べて、体を太くしていきたいです」と掲げる。たくましくなった1年後か2年後か、もしかしたら神宮に“朗希”が現れるかもしれない。【金子真仁】