開幕二遊間候補の中日田中幹也内野手(23)が8日の広島とのオープン戦(マツダスタジアム)から1軍に初合流する。この日はウエスタン・リーグの春季教育リーグ、オリックス戦(ナゴヤ)に2番二塁で出場。4打数1安打1四球で実戦仕上げで試合終了後に広島に移動した。

田中は国指定の難病を克服し22年に亜大からドラフト6位で即戦力内野手として入団。昨季春季キャンプも乗り切り、開幕1軍スタメン候補に期待された。しかし、23年3月19日、楽天とのオープン戦で一塁に帰塁した際に右肩を脱臼。その後は手術を受け、昨季はほぼリハビリに費やした。今季は2軍キャンプスタートも、着実に状態を上げ、教育リーグでもスタメン出場で昇格準備を継続。満を持して、階段を上がった。

立浪監督は「田中はそれなりにやれる。1軍の投手の対応とかには慣れていかないといけない。疲れが出た時に、どういう打撃になるとか、動きも含めて見たい。粘って四球を取ったり相手が嫌がるような、いやらしい打者になって欲しい」と合流に期待を寄せた。 2年連続最下位の立浪竜は、得点力不足解消とともに、センターライン強化も反攻への課題。二遊間には、田中を始め村松、福永、山本泰寛内野手(30=阪神)、ドラフト3位・辻本倫太郎内野手(22=仙台大)、育成契約のクリスチャン・ロドリゲス内野手(21=キューバ・リーグ)らも控える。指揮官は「二遊間は固定はしたいが、田中がいきなり1シーズンいけるかと言えば、体的な部分も問題になる。ロドリゲスもそう。やっぱり代わりをしっかり作っていかないといけない」と説明。競争と並行させて、二遊間には万全のサポート体制での開幕を見据えた。【伊東大介】

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