静岡学生野球リーグに所属する東海大静岡の最速149キロ左腕・宮原駿介投手(3年=静岡学園高出)が9日、今季3度目の実戦に登板した。静岡市・松前球場で行われた名城大(愛知)との練習試合に先発。5回2安打1失点(自責0)と好投も「球数と四死球が多く、野手が守りづらい」と4与四死球に95球を費やした内容を反省した。

それでも、武器の直球を主体に毎回の10奪三振。4回までは毎回走者を背負ったが、要所を締め、失点は初回に味方の失策絡みで許した1点だけだった。「悪い中でも真っすぐで押して、三振をとれたことは良かった」と収穫もあった。

昨秋から先発ローテーションの一角を担い5勝。大学ラストイヤーは、大黒柱としてさらなる活躍が期待される。今季初登板にはNPB2球団のスカウトが訪れるなど、今秋のドラフトでプロ入りを目指すエースは「プロでも活躍できると思ってもらえるような投球をして、投げた試合は全部勝ちたい」と意気込む。

今後は、17日の武蔵大戦に先発予定。今月末に控える春季リーグ開幕を見据え、宮原は「今日の反省を修正して、良い状態で開幕を迎えたい」と気を引き締めた。【前田和哉】

 

○…チームは4-1で逆転勝ちした。2回に勝ち越しに成功。7回には1死一、二塁から3番岡崎元貴外野手(3年)が左前適時打を放つなど2点を加え、勝負を決定づけた。岡崎は「終盤で追加点を取れた事は良かった。ただ、まだ得点圏での残塁がある。チームとして、もっと得点力を上げていかないと」と、2季ぶりの優勝を狙うリーグ開幕に向け課題も口にした。