ロン毛をメンテナンスした西武今井達也投手(25)が、開幕に向けてバッチリな姿を見せた。自身初の開幕投手を務めることが濃厚な右腕は、ソフトバンク戦に先発し、5回3安打1失点で役割をしっかり果たした。帽子から大きくはみ出る自慢の長髪を登板2日前に散髪。「去年から切っていなかったので、ちょっとだけ切りました。野球に対するモチベーションが高まるように」と、後ろ髪をなびかせながらこの日もマウンドに上がった。

1回1死一、三塁から、4番ウォーカーの三ゴロの間に先制点を許したが、失点はこの1点だった。2回からは奪三振ショーを披露。正木、井上、三森を3者連続三振とすると、続く3回先頭の海野、周東と5者連続で三振を奪った。「イニング以上の三振の数を取ることは毎試合意識していることなので、そこはよかった」。5回2死から連打を浴び、一、三塁のピンチを招いたが、周東をスライダーで空振り三振に封じるなど、打者19人に対し8個の三振をもぎ取った。

プロ8年目、初の大役へ向け順調に準備を整えている。松井監督は「素晴らしかった。投げるたびに課題も含めて、1個1個しっかり段階を踏んで投げてくれている」と評した。29日の開幕まで2週間を切り、今井は「いつ開幕してもいいように。今まで以上に責任感を強く、マウンドに上がるというのは意識していきたいなと思う」と、少しだけ短くなった髪をのぞかせつつ、力を込めた。【山崎純一】

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