ソフトバンク栗原陵矢内野手が遅ればせながらオープン戦1号アーチを放った。

3回1死走者なし。松本の初球フォークを右翼ポール際スタンドに運んだ。オープン戦11試合目。キャンプ中の対外試合を含めると37打席目にして、ようやく1発が飛び出した。「しっかりと自分のスイングができました。(ホームランが)出たのは良かった」。実戦での本塁打は昨年8月22日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来。昨シーズンは夏場に右手の故障で戦線離脱。三塁レギュラー再奪取へ、大きなアピール弾となった。

オープン戦は27打数5安打、打率1割8分5厘と苦しんでいるが、打撃上昇への手応えはつかみつつある。1打席目には無死二、三塁の場面でカウント2-2と追い込まれたが、一ゴロを放ち、しっかり打点を挙げた。「ホームランも良かったけど、(初回)一塁にゴロを打って、また1死三塁としたのは評価」と小久保監督もうなずいた。本人は「とにかく1年を通して試合に出られるように頑張るだけ」と冷静。米国自主トレを共にした井上との定位置争いを制し、開幕から「ホットコーナー」を死守するつもりだ。