ソフトバンク和田毅投手(43)が27日、内定していた4月2日ロッテ戦(ペイペイドーム)の先発を緊急回避した。左手のマメの影響などを考慮され、本拠地開幕戦は大関友久投手(26)が務める。小久保裕紀監督(52)が明言した。もともと大関が登板予定だった4月4日の同戦は大津亮介投手(25)の先発が決定的。開幕2日前にドタバタでローテーションを再編する形になった。

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ペイペイドームでの全体練習。和田が大関に歩みより、頭を下げた。「俺のせいで申し訳ないけど、しっかり頼んだ」。連動して大関も頭を下げる。「しっかり頑張ります」と答え、闘志を受け継いだ。今季プロ22年目、43歳のベテラン左腕が、先発予定だったホーム開幕の4月2日ロッテ戦を緊急回避する。代役は大関に決まった。

小久保監督が理由を明かした。「こっちから止めた。(前日26日の2軍戦で負傷した)爪のこともあるし、マメがもう。次いったら破れる可能性が高いので。だから2日は大関」。オープン戦では2試合で防御率8・59。コンディションが上がらずに開幕ローテ返上も検討した末、首脳陣との話し合いで予定通りに進むはずだった。しかし、最大の懸念点だった左手のマメの影響が決定的な理由になった。指揮官は「行こうと思えば全然行けるんでしょうけど、それはもうこっちから(止めた)。それよりもシーズンを通して必要なので」と決断までの経緯を語った。

和田は昨年のうちに小久保監督から開幕ローテ入りを通達され、今春キャンプ中には本拠地開幕戦も託された。準備期間があっただけに「調整ができなかった。本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいです」と悔やんだ。指揮官からは「逆にプレッシャーを与えてしまって申し訳ない」と言われたが「そんなことを言わせてしまった自分が本当に情けない。この年にもなってそんなことを言わせてしまった。情けない」と表情を曇らせた。

もともと大関が登板予定だった4月4日の開幕6戦目は、大津の先発が決定的に。倉野1軍投手コーチは欠員が出たことを「想定はしていた」と話したが、開幕2日前にドタバタのローテ再編を強いられた。【只松憲】【只松憲】【関連記事】ソフトバンクホークスニュース一覧