巨人梶谷隆幸外野手(35)が、守っても打ってもいぶし銀に輝いた。1点リードの5回2死二塁。カウント3-2から内に入った142キロ直球を右翼席へ運んだ。3点リードに突き放すチーム1号となる2ラン。ベンチを指さし、ダイヤモンドを1周すると阿部監督とハイタッチを交わし「もう必死です! 必死に食らいついていきましたの一言です」と繰り返した。

スーパープレーで“2点”を防ぎ流れを引き寄せた。3回1死一、二塁で森下の打席。右中間へぐんぐん伸びていく打球に、右翼の位置から猛ダッシュして横っ跳びでダイビングキャッチした。すぐさま、吉川の中継プレーで帰塁できなかった一走・中野をアウトにし併殺。抜けていれば2点を失う場面で見せたプレーに、ベンチの阿部監督も帽子を脱いで最敬礼した。

スタンドには、長嶋茂雄終身名誉監督が駆けつけた、緊迫の“伝統の開幕戦”だった。キャンプは2軍スタートも3月に1軍合流すると、オープン戦初出場のソフトバンク戦(13日)で右越え本塁打をマーク。「やることをしっかりやるしかない。その中で使いたいと思われるように、1日1日頑張って割り込めるようにするだけです」。オープン戦打率3割5分7厘と好調を維持して勝ち取った開幕スタメンだった。

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