球団初のセ・リーグ連覇を目指す岡田阪神が、開幕戦を落とした。

勝敗の分かれ目は5回だった。要所を締めてきた青柳晃洋投手(30)が無死二塁から、打者戸郷の初球を投げる前に痛恨のボーク。1死後、佐々木の遊ゴロで先制のホームを踏まれ、さらに梶谷に痛恨の先制2ランを浴びた。2年連続の開幕投手に指名された青柳は5回3失点で降板した。

打線はもう1歩で巨人戸郷を打ち崩せなかった。初回、2回と1死から安打が出た。3回は1死一、二塁としたが右翼梶谷の大ファインプレーでまさかの併殺。球場のムードも巨人にもっていかれた。

新時代、黄金時代を告げるような開幕だった。日本人の生え抜き選手を9人そろえたスタメンは72年以来、52年ぶりだった。クリーンアップの3人はいずれもドラフト1位。球団の編成、チーム力の充実を示すフ船出だった。

阪神が巨人との「伝統の一戦」で開幕戦を戦ったのは16度目。過去は7勝7敗1分けと互角だったが、1つ負け越しとなった。

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