東北楽天シニア(東北連盟代表)が大阪福島シニア(関西連盟代表)に2-9の5回コールドで敗れた。それでも6度目の出場で初のベスト4に進出、試合後には3位の銅メダルが贈られた。

齋藤蒼梧主将(3年)が「この大会はイケイケどんどんでここまで来ました。どのチームよりも声の大きさは負けてなかった」という勢いで、記念大会に集まった全国の強豪相手に4個の白星を重ねた一方、ピンチの連続だった。インフルエンザの影響で22人のうち6人が離脱。3人が戻ってきたが、また1人が感染し、準々決勝は18人で臨んだ。3回の守備ではフライを追った鷲田晴希右翼手(3年)が齋藤楓大中堅手(3年)と激突して退場するアクシデントが発生。大事には至らなかったが、土谷鉄平監督(41)は「声の大きさや相手との距離感など、注意すれば避けられました。大会前の体調管理とともに今後の課題です」とあえて厳しく振り返った。

チームは東北の野球を裾野から盛り上げようと、2014年12月に結成。今年、10期生13人を迎えた。今大会の4強入りはチームにとっても、リトルシニア東北連盟にとっても初の快挙。夏の選手権は青森山田シニアが優勝しているだけに、齋藤主将は「日本一を目指して、たった今から夏に向けてがんばります」と誓った。【久我悟】