中日が終盤の逆転劇で首位を守った。2点を追う8回、田中幹也内野手(23)の適時打と暴投で同点に追いつき、細川成外野手(25)が決勝の適時打を中前に運んだ。開幕カード2敗1分けと苦杯をなめたヤクルトから今季初白星を奪った。

お立ち台に立った細川は「自分が決めてやろうと思っていた。打ててよかった」と汗をぬぐった。プロ初の猛打賞で同点のホームも踏んだ田中は「なんとしてでも1点取りたいという思いがあった。最高の結果になってよかったです」と笑みを浮かべた。

44歳のベテラン石川に対して5回まで毎回安打もあと1本が出ない。先発小笠原慎之介投手(26)が7回に2点を失ったが、鉄壁の救援陣が追加点は与えない。これで2失点以内に抑える試合は11試合連続。驚異の防御力が逆転勝利を呼び込んだ。立浪和義監督(54)は「日曜日(14日阪神戦)に負けた後だけに、きょうの勝ちは大きいですね」と振り返った。

【動画】これが主軸の仕事!中日細川成也の決勝適時打で首位キープだ