ソフトバンク打線がオリックス宮城にきりきり舞いさせられた。5安打1失点で今季初完投を献上。3月29日の開幕戦で黒星をつけた左腕にリベンジされた。小久保裕紀監督(52)は「そんな簡単には打てない。三塁にいけるのが1試合に多くて2回ぐらいのピッチャーですよ」と脱帽。王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(83)も「本当に宮城君が良かったね。(ストライクゾーンへの)出し入れも良かった。しょうがないよ」と言葉を残して球場を後にした。

打率3割1分6厘と好調だった周東が、身内の不幸により欠場した。代役1番は3年目の野村勇が起用されたが3打数無安打。0-1の3回1死一、三塁の好機で空振り三振。宮城のフォークにバットが回った。小久保監督は「バットに当ててくれんかなっていう感じやったんですけど。まぁそんなに甘くないです」と責めなかったが、三振は痛かった。

2点ビハインドの9回。2死一、三塁と宮城を攻め立てながら得点は生まれなかった。この日は近藤の4号ソロのみ。前日20日は押し出し四死球と犠飛による3得点だった。カード初戦だった19日の6回に山川が左前打を放って以来、23イニング連続で適時打がない。12球団屈指の強力打線がタイムリーという観点で小休止だ。

23日からは敵地でロッテ3連戦。初戦は「令和の怪物」佐々木の先発が予想される。王会長は「千葉でやるしかないね」と打線の奮起に期待した。【只松憲】

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