日本ハム新庄剛志監督(52)の十八番“勘ピューター”がさく裂した。「ランナーがたまって万波君のところに回ってきそうな気がした」。開幕から全試合3番だった万波中正外野手をポイントゲッターの期待を込めて5番で起用。これがハマった。1回2死無走者から代役3番の田宮が四球、不動の4番マルティネスが右前打で好機を広げ、5番万波が左中間を破る2点適時二塁打。さらに勝負強い6番郡司が3点目をたたき出し、先制パンチが決まった。

ここまでの26試合で1回の得点は8試合で計18得点。イニング別では最も多い。打順通りに必ず攻撃できるのが初回。今季は狙いを込めた打順が機能するケースが多い新庄監督は「当たる時も外す時もあるけど、いろいろ研究して今のところは当たってくれていますね」と笑顔。それでも「選手が成長して、自分たちでつかんでモノにしているのが大きい」と話したように、今季初5番だった万波も「たまったランナーをしっかりかえす役目の意味合いが強い打順かなとは思った」。就任3年目の新庄監督の狙いが以心伝心で伝わるのも今季の強みだ。

1回に得点を挙げた試合は4連勝で通算6勝2敗だ。新庄監督は4番マルティネスも含めて「5番万波君、6番郡司君、いいんじゃないですかね」とチーム内の打点トップ3を4~6番に並べた打線を今後も継続予定。9カード連続初戦白星で貯金は今季最多タイの5。手応えたっぷりの5月初白星となった。【木下大輔】

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