今季限りで現役を引退する西武増田達至投手(36)が27日、本拠地ベルーナドーム内の球団施設で引退会見を行った。背番号14のユニホーム姿で登場。「今シーズンをもちまして現役を引退します。あまりこういう場が得意ではないですが、頑張ります」と緊張した面持ちで話し始めた。
引退理由について「今年にかける思いは強かったですし、キャンプからそうやってきたつもりですけど、結果が思うようについてこなくて8月に引退を決断しました」。真っ先に家族に伝え「奥さんは『お疲れさまで』と言ってくれましたし、子どもたちは泣きはしませんでしたけど、寂しい気持ちでいましたね。もう少し子どもたちにプレーする姿を見せたかった」と話した。
現役生活12年。最も印象に残った場面は「リーグ連覇する時の優勝する瞬間にマウンドに上がった時です」と言って、「12年も現役生活を続けられると思っていませんでしたし、家族に支えられましたし、チームメートにも支えられましたし、ファンのみなさんの歓声がパワーになりました。本当に辛いことばかりで、ファンの皆さんの助けがあったからこそ、感謝しかないです」とかみしめた。
今季は12試合で0勝2敗、防御率4・09で、6月15日に抹消以降、1軍登板はなかった。守護神として球団史に名を残した男は、生涯西武一筋を貫きプロ野球人生を全うした。
柳学園-福井工大-NTT西日本を経て、12年ドラフト1位で西武に入団。プロ1年目から11年連続で30試合以上に登板し、大きな重圧がかかる試合の終盤でフル回転した。守護神、セットアッパーなど過酷なポジションで仕事をし、15年に最優秀中継ぎ投手、20年には最多セーブのタイトルを獲得。18年、19年と2度のリーグ優勝に貢献した。通算559試合に登板し、31勝、40敗、109ホールド、194セーブ。
24日のイースタン・リーグのヤクルト戦(ベルーナドーム)では8回から登板。ヤクルト浜田太貴外野手を渾身(こんしん)の143キロの直球で空振り三振に仕留め、2軍戦のラストマウンドを飾った。28日のロッテ戦(ベルーナドーム)で引退試合、セレモニーなどが行われる。「全力で腕を振りたいと思いますので、最後まで応援よろしくお願いいたします」と意気込んだ。
◆増田達至(ますだ・たつし)1988年(昭63)4月23日、兵庫県生まれ。柳学園-福井工大-NTT西日本を経て12年ドラフト1位で西武入団。1年目の13年からセットアッパー、16年以降は抑えとして活躍。15年最優秀中継ぎ投手、20年最多セーブ。19年9月11日ソフトバンク戦で通算100セーブ、22年8月10日日本ハム戦で通算100ホールド達成。180センチ、88キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2億4000万円。



