今はあこがれるのをやめます。阪神ドラフト2位の谷端将伍内野手(21=日大)が恋い焦がれた甲子園で初めてプレーする。6日のソフトバンク戦から11日まで5試合、本拠地でオープン戦。5日、甲子園で全体練習を終えた即戦力ルーキーは「楽しみですね。ここで試合ができる、プレーできるのはすごく楽しみです」と笑顔を見せた。

星稜(石川)2年春はセンバツ出場が決まっていたが新型コロナで中止。同夏の甲子園交流試合はメンバー外。主力となった2年秋の北信越大会は「あと1勝」の準決勝で敗退。最後の夏は新型コロナで出場辞退と、とことん甲子園に見放された。それが阪神に指名された縁で、思う存分プレーできる環境となった。

ただし、聖地にあこがれている場合ではない。今はサバイバルの真っただ中。キャンプから新人でただ1人、宜野座組でフルメニューをこなしてきた。二塁、三塁で堅実な守備を見せ、打撃面でも力強いスイングを維持している。2日の韓国戦ではレジェンド左腕の柳賢振から中前打。必死に開幕メンバー争いに食らいついている状況だ。

「開幕1軍、1年間プレーを続けることが目標なので。変に力みすぎず、これまでやってきたことをまず、出せるようにしたい。最近は力が入りすぎている。結果がほしいですけど…(甲子園では)力みますね(笑い)。うまく切り替えて、明日からは新しい姿を見せたい。リラックスして、全力でプレーします」。

11日を最後に高校野球に明け渡すため、次に帰ってくるのは4月7日のヤクルト戦。そのときも1軍に残っているために、甲子園5番勝負でのアピールは欠かせない。力むなというのは無理な話。ついにたどり着いた甲子園を、自分の庭に変えられるか。【柏原誠】