内容悪くても日米101勝右腕は焦りません。日本ハムに6年ぶりに復帰した昨季最多勝の有原航平投手(33)が、移籍後初めて本拠地登板した。2回2/3、59球を投げ、4安打2失点。毎回の計5四球と制球が定まらなかったが、この日のテーマは多くの球種をしっかり投げること。課題に出た制球の甘さを調整しながら、指名されている3月31日の本拠開幕ロッテ戦に照準を定める。
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最多勝3度のベテランはオープン戦の1登板で一喜一憂しない。有原は2回、ロッテ先頭の寺地に四球を許し、高地に左前打、続く上田に、この日3つ目の四球を与えた。無死満塁のピンチを招き犠飛で、先制点を献上。3回も先頭打者に四球を与え無死一、三塁から内野安打で2失点目。3回途中で降板し「チームなので、もう少ししっかりした形で投げたかった」と、まずは反省の弁が出た。
本番から逆算できているからこそ、表情に暗さはみじんもない。3月31日の本拠開幕戦まで約3週間。「時間はあるし、ここから上げていく段階」。この日のテーマについては「いろんな球種をしっかり投げたいと思っていた」と明確で「チェンジアップとかは悪くなかったですけど、スライダーだったりカーブだったり、曲がり球がちょっと今日は自分の思っている感じとは違った。修正していきたい」と、先を見据えた。
首脳陣も心配はしていない。ここまで実戦登板は、2月26日に沖縄・名護で韓国ハンファ相手に1イニング投げただけ。加藤投手コーチは「(有原は)まだ調整。ここからスタートという感じじゃないですか。彼に対しては何も言うことはないですよ。しっかり合わせるでしょう」。日米101勝。登板を重ね完成形にもっていけるベテランの経験に、託している。
直球の最速は145キロも有原は「今日はこれぐらいかなと。そこは徐々に上げていけたら」と想定内。スタンドからの盛大な拍手には「すごく声援もいただけましたし、新しい気分で投げられた」。背番号74に不安要素“ナシ”。黙々と、自らのミッションを果たす準備を進める。【永野高輔】



