くも膜下出血のため7日に亡くなった巨人木村拓也内野守備走塁コーチ(享年37)の告別式が10日、広島市西区の平安祭典で営まれた。加藤良三コミッショナーをはじめ、多くの球界関係者も参列した。

 木村家と巨人球団との合同葬として行われ、葬儀委員長を務めた桃井球団社長があいさつ。「06年に移籍して間もなく、二塁で中学生でも捕れる平凡なフライを落球したんです。まさかプロ16年目のベテランが、グラウンドで身の置き所のない顔をしていました。私は巨人にトレードされたプレッシャーがいかに大きかったか、思い知らされました。もしかしたら、木村くんはこれでダメになるかもしれないと思いましたが、そこから巨人になくてはならない存在になりました。数々の思い出を残してくれました。これからも皆さまの心の中に生き続けると思います」と涙ながらに話した。

 [2010年4月10日14時43分]ソーシャルブックマーク