<巨人0-2日本ハム>◇6日◇東京ドーム

 記録が途切れても、盤石の継投でスコアボードに「0」を刻んだ。日本ハムの投手陣が2試合連続で巨人打線を零封。連続イニング無失点記録こそ4日のヤクルト戦でプロ野球記録タイの52で止まったが、ここ10試合で8戦が無失点勝利と、安定感は変わらない。

 先発のブライアン・ウルフ投手(30)は5回以外は毎回走者を出したが、沈む速球を有効に使う落ち着いた投球で6回を抑えた。ここから先に不安要素はない。強力な中継ぎ陣を象徴するのが、18試合でわずか1失点の榊原諒投手(25)だ。7回無死一塁で登板したこの日も後続を難なく抑えた。

 最後に控える武田久投手(32)の存在も大きい。昨季19セーブに終わった右腕は、今季はこれが13セーブ目。170センチの小柄な体をいっぱいに使って投げる球には、はたから見る以上の角度がある。

 セーブを挙げた試合後は「状態は普通だった」など常に素っ気ない。どれだけセーブを挙げても次の一戦を見据えるその守護神の姿勢が、後輩たちにも浸透している。それぞれの役割に全力で臨む投手陣がチームを支える。