<ヤクルト7-4阪神>◇29日◇神宮

 阪神はふがいない3試合連続の逆転負けで4連敗。真弓監督は「なかなかなあ…」と白星の遠さを嘆いた。

 1回の3失点後は粘った能見が、8回につかまった。1死二、三塁。川端には空振りを取りに行ったフォークボールを痛打され、右翼線へ二塁打を許して逆転された。左腕は「何があるか分からないから、気持ちは出していったけど…」と悔しさを抑えて話した。

 今季4完投し「ことしは最初から飛ばしてきた」と疲労もたまっている能見を、引っ張り過ぎたことが裏目に出た。救援した渡辺も打たれ、この回計4失点。またも継投が決まらず、敗れた。

 真弓監督は今季は一度も抑えの藤川を8回から起用していない。8回途中から準備していた藤川は「俺が行っても流れを変えられるか分からない」と無念さをにじませた。リーグはもう終盤。指揮官は信念を曲げないが、結果が付いてきていない。