オリックス大石大二郎監督(50)が早くも「振るい落とし」を決行し、野手の1、2軍を振り分けた。9日までに新戦力のチェックをひとまず完了。10日の1軍練習メンバーに入った日本人野手16人、外国人野手4人の計20人が今後は1軍扱いとなる。

 24日からの高知2次キャンプ(1軍のみ)から1、2軍のキャンプ地は分かれるが、大石監督は「基本的にはこのメンバーで行く」と明言した。宮古島キャンプを13日も残し、異例の早さで絞り込んだ。「去年の実績とここまで見た感じで選びました。(2軍選手も)紅白戦には出ますけどね」。キャンプは野手25人で始まったが第3クール初日(10日)の1軍練習メニュー表に山崎浩、木元、古木、相川、高波の名前はない。

 故障や不振などで今後も入れ替えの可能性が残されているとはいえ、12球団で最も早く、シビアな決断が下された。早い段階で選手を絞ることでチームの完成度を高める狙いがある。数日後には宿舎も変更される。

 2軍の宮古島キャンプは28日まで。その日、1軍は高知・安芸で阪神とのオープン戦を戦う予定で、宮古島残留組の出遅れは必至。開幕までごく限られたアピールの機会を生かさなければならない。

 シーズンは投手12人、野手16人を基本に戦う。「この20人からさらに4人減らさなければならない」と指揮官。投手陣も含めたオリックスの生き残り競争が早くも本格化してきた。【柏原誠】

 [2009年2月10日11時52分

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