巨人から移籍の日本ハム林昌範投手(25)が、初の紅白戦登板で1イニングを無失点に抑えた。白組の先発でマウンドに上がり、2番稲田に右翼に大飛球を打たれたが、田中を空振り三振など打者3人でピシャリ。「直球のバラツキがあったし60点くらい。ただ、ある程度は結果もほしかったし、この時期に打者と対戦できたのは良かった」と振り返った。

 投じたのは直球とフォークボールのみ。「まっさらなマウンドは3年ぶりくらいで『えっ』と思った」という先発登板だったが、移籍後初の実戦マウンドで上々の内容だった。昨年の春季キャンプは前年度の左ひじ手術の影響があったが、今季は順調な滑り出しに、表情は明るかった。

 梨田監督は「短いイニングで力を爆発させた方がいいタイプ。大事な7~9回のどこかでセットアッパーかクローザーを任せたい」と期待を込めた。一時、スタミナ強化も目的に検討していた先発起用プランは撤回。187センチの大型左腕は「力以上に期待されている雰囲気があるので、その溝を埋めるために一生懸命やりたい」と話していた。

 [2009年2月13日10時29分

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