<練習試合:日本ハム5-4ヤクルト>◇22日◇名護

 先発候補に急浮上だ。日本ハム6年目の須永が、練習試合のヤクルト戦に3番手で登板し、3回打者9人を完ぺきに封じた。最速144キロで4奪三振。未完の大器が1軍生き残りどころか、先発候補に名乗りを上げる大きなアピールとなった。

 開き直りで好結果を呼んだ。入団時は将来の左腕エースと評された逸材も、ここ5年は肩の故障にも悩まされプロ未勝利。制球難からの四球恐怖症で「球を置きにいって打たれたが、今日はボールでもいいやと強気にいきました」。パーフェクト投球につながった。

 昨季1軍登板なしに終わっただけに「次はないと思って今やっている」とキッパリ。梨田監督は「今のところ新人3人のほか須永が一番目立っている。先発のいい競争に加わってほしい」と高評価。試合後、テレビカメラ5台に囲まれ「記憶にないです」とはにかんだ左腕が、必死のアピールを続けていく。

 [2009年2月23日11時46分

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