<オープン戦:ソフトバンク2-5巨人>◇8日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンク松中の「今季1号」が「新装グリーンモンスター」に阻まれた?
問題のシーンは4回裏2死走者なしでの松中の2打席目だ。巨人グライシンガーの外角高め直球をとらえた打球は、バックスクリーン左方向へ。だが、着弾点は打った松中本人も、はっきりと確認できない様子。スタンドに入ったかに見えた打球は、大きく上に跳ねあがり、グラウンド内に落ちてきた。
松中は二塁ベース上で何度かセンター方向に視線を投げかけたが、結局、プレーは流れて二塁打に。試合後、松中は「審判の人も見にくいと思うんですよね」とこぼした。
今季から福岡ヤフードームは新人工芝を敷いただけでなく、外野フェンスの色もツートンカラーにしている。高さ5・9メートルのうち、上部2・9メートルを明るい緑色に変えた。濃い緑の一色では圧迫感があったためだが、薄くした部分でボールの落下点が判別しにくいケースがありそうだ。主将の小久保も「信彦(松中)もフェンスでボールが見えんかったらしい。今後、何か不備があれば(球団に)言っていくでしょう」と話した。
角田球団代表は「審判がボールが見えないということはないと思う。リーグにも、審判にも届けてあるし、色を変えたことは問題ないでしょう。もし、今後見にくいという声が多かったりした場合は、そのときに対応を考えたい」と状況を見守る姿勢だ。
もっとも、これがシーズン中で、勝敗を左右する一打だったら…。“幻アーチ”を発生させないためには、何らかの改善策が必要になるかもしれない。【松井周治】
[2009年3月9日10時47分
紙面から]ソーシャルブックマーク