<広島1-11ソフトバンク>◇6日◇マツダスタジアム

 ソフトバンク小久保裕紀内野手(37)が9試合ぶりとなる6号2ランを左中間2階席看板にぶつけた。初回に1点を先制し、なおも1死一塁。先発大竹の外寄りの145キロを両腕を伸ばしてとらえた。「久々に完ぺきと言える当たり!」。打線爆発の大勝を呼び込む価値ある一発だった。

 「ホームランチャーハンの効果は絶大や。去年も打ったしな。今度取り寄せなあかんわ」。連勝が4で止まった5日の夜、小久保は験担ぎに出かけた。巨人時代、仁志(現横浜)から紹介された広島市内の和食店。食べた翌日は本塁打を打てるとプロ野球選手の間で評判の「ホームランチャーハン」を腹にかき込んだ。「10回くらい行って8本くらい打ってると思う。去年も打ったしね」。ヤンキース松井、阪神金本らも愛した逸品は今回も後押ししてくれた。

 通算29球場目となるマツダスタジアムでの1発。昨年までの広島市民球場も32試合で9発と、敵地で好調なのはチャーハン効果かもしれない。秋山監督は「大竹君から先制が(取れた)ね。小久保の本塁打が(大きかった)ね」と満足そうに振り返った。小久保が本塁打を打てば5連勝。故障で2戦連続欠場の松中に代わり、4番を務める男がきっちりと仕事をこなした。

 [2009年6月7日11時59分

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