ソフトバンクが今秋のドラフトで高校通算62本塁打の明豊・今宮健太内野手(3年)を上位指名する可能性が10日、浮上した。今宮は身長171センチながらパンチ力ある打撃が魅力で、投手以上に野手としてのセンスや身体能力を高く評価されている。ソフトバンクも早くから注目していたが、他球団が上位候補にリストアップする選手とあって、地元球団としても指名上位候補で検討する可能性がある。

 今宮の打撃センスは、王貞治会長(69)も一目置いている。8日の甲子園初戦を、王会長は野球教室など多忙な日程の中、合間をぬってテレビで打撃をチェック。「体はそんなに大きくはないけれど、振りが鋭いね。やっぱりいい選手」と評価している。最速149キロを誇る強肩も魅力で、スピーディーなスタイルもソフトバンクのチームカラーに合う。

 ソフトバンクのドラフト1位には、センバツV右腕の清峰・今村猛投手(3年)が挙がっている。王会長は、今宮の評価が他球団も高いことを受け「じゃあ、ウチも大変だね。今村君もいいし、今宮君もいいからね」と続けた。ドラフト戦略に、清峰今村に続く存在として名を連ねる可能性は十分だ。

 [2009年8月11日10時45分

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