中日がリーグ本塁打王を独走するトニ・ブランコ内野手(28)との来季契約交渉に近日中にも乗り出すことが17日、分かった。シーズン中の契約交渉はしない方針だったが、1年契約、推定年俸2700万円の「格安優良助っ人」には米大リーグ、国内他球団の触手が伸びることも考えられる。そこで最大で10倍近い年俸アップも用意し、異例の早期交渉を行う構えだ。球団幹部は「いろいろな人間が近づいているのは知っている。だから近々契約の話をしようと思っている。早めにしないといけない」と説明した。

 ブランコは104試合で打率2割7分8厘、33本塁打(リーグ1位)、84打点(同2位)と2冠すら狙える活躍ぶり。ドミニカ共和国から1度は米国へ渡ったブランコの胸中にはメジャーへのあこがれがあってもおかしくない。それだけに早めに来季残留を確定させたいというわけだ。

 球団幹部は来季年俸について「まずは1億円から2億円の間になるのでは」と予想した。「球団の宝」となったブランコの契約更新が実現すれば、逆転優勝への足場固めにもなりそうだ。

 [2009年8月18日7時3分

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