鳴尾浜から逆襲や!

 阪神林威助外野手(30)が参加を志願していた高知・安芸秋季キャンプのメンバーから外れることが26日までに分かった。この日は鳴尾浜で1時間超の室内マシン打撃、キャッチボールなどで体を動かし、巻き返しに燃える決意を見せた。

 「(キャンプに参加できず)残念と言えば残念ですけど、僕もそういう歳になってきたのかな、と思う。若手も多くなってきましたし、自分はできることをしっかりやっていきたい」。

 07年は115試合に出場し、打率2割9分2厘、15本塁打。次代を担う大砲と期待されながら、来年1月には31歳を迎える。もう若手とは言えない。普段はさわやかな笑顔を振りまく男が、珍しく危機感を隠さなかった。今季は56試合で打率2割8厘、3本塁打、11打点。ふがいないシーズンに終わり、来季にかける思いは強い。ただ「行きたい」と志願していた秋季キャンプは不参加が決定。1軍首脳陣へのアピールの場を失う形となった。

 それでも前向きに復権を目指す。今後は鳴尾浜を中心に調整予定。「逆にこっちにいた方が重点的にできるかもしれない。(春季キャンプまでに)今、しっかりやらないと。すべてにおいてレベルアップしないといけない」。打つだけではなく、走って守る。ニュースタイル転向で表舞台に舞い戻る。【佐井陽介】

 [2009年10月27日10時48分

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