気迫の丸刈りだ。楽天中村紀洋内野手(36)が30日、仙台市内の大崎八幡宮での必勝祈願に参加した。「おととい、娘に切ってもらったんだ。仙台は寒いね」と、3ミリにそろえた頭をなでた。最高気温8度の寒空に下、地肌丸出しの頭が、ノリの決意を雄弁に物語った。FA移籍1年目の昨季は、77試合の出場と不本意な成績に終わった。「去年は2軍だったし。何してるか分からない感じやったからね。試合に出ないと」と、背水のシーズンでの巻き返しを虎視眈々(たんたん)と狙っている。

 参拝後にはKスタ宮城でブラウン監督と30分間面談した。「彼の長所は、本塁打を狙わずにチームのために勝負強い打撃をするところ。広島時代、中日戦のピンチで彼が打席に立つのがイヤだった。そうした中村に戻ることが一番大切」とブラウン監督は復活を期待。面談後には「チームリーダーになりたいという情熱を感じた。やる気になっている」と復活への手ごたえを感じた様子。ノリも「中心としてやってほしいと熱く語っていただいた。チームが昨季のワンランク上、優勝に向かって、試合に出たい」と、決意を新たにした。【金子航】

 [2010年1月31日9時42分

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