１４９キロで発進！
ソフトバンクの守護神・馬原孝浩投手（２８）が完全復調を宣言だ。２０日の紅白戦に初登板。１回を投げ、無安打無失点のパーフェクトピッチングを演じた。いきなり初球が最速の１４９キロをマーク。無走者でもセットポジションで投球するスタイルに変更。昨年不調に苦しんだ背番号１４が復活するとともに、ブライアン・ファルケンボーグ投手（３２）も右ひじ炎症の後遺症がないことをアピールした。
馬原が、力強く１０年シーズンの一歩を踏み出した。初の紅白戦マウンド。初球から全開だ。打者はオーティズ。高めボールながら、スコアボードの表示には、いきなり１４９キロがたたき出された。２球目の１４４キロ直球でオーティズを中飛に打ち取ると、続く長谷川は１球で遊ゴロに仕留めた。圧巻は２死無走者で小斉の場面。低めに２球続けてフォークを投じ、連続で空振り。最後は外角低めの直球で投ゴロ。わずか６球でのフィニッシュに、守護神の風格が漂っていた。
馬原
アウトのなり方がいいですね。打者の反応が、（自分の状態が）いいときのものに戻っている。押し込めています。本当はファウルにさせたいのですが、少しシュート回転しているということでしょう。
冷静に自分の状況を観察しつつ、完全復調を堂々と宣言した。
新たなスタイルも定着しつつある。今季からは無走者でもセットポジションで投げることに決めた。不調に悩んだ昨季終盤、調整法として取り入れたものだったが、腕の軌道が安定するメリットを発見。この日のフォークも低めのストライクゾーンからボールに外れるものだった。
馬原
今年はセットでいきます。フォーク？
縦に落ちている。体の使い方がいいということ。落としたいところから、落とせている。
ホークス投手として最多の通算１２９セーブを誇る男の口調には自信がみなぎっていた。
チームは現時点で先発ローテ６人が確立されていない。救援陣の調整遅れは致命傷にもなりかねないだけに、馬原の１回完全投球には、首脳陣も安どの表情だ。秋山監督は「馬原は順調だね。ファルも順調」。ソフトバンクの誇るリリーフトリオ「ＳＢＭ」。その核を担う背番号１４が、完ぺきなスタートを切った。【松井周治】
［2010年2月21日11時49分
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