<中日6-1阪神>◇4日◇ナゴヤドーム

 節目で熟年の技を見せた。下柳剛投手(41)が4日、中日戦(ナゴヤドーム)で史上35人目の通算600試合登板を達成した。節目の試合で、7回を3安打1失点。白星はつかなかったが、緩急自在の80球にベテランの意地が見えた。

 プロ初登板は、ダイエー時代の91年8月9日近鉄戦戦(西京極)。この日投げ合った、中日伊藤が生まれた年までさかのぼる。

 下柳

 いろいろな人に支えられ、助けられ、皆さんのおかげでここまで、投げてくることができました。ありがとうございます。またご先祖様、両親には丈夫な体を与えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

 過去には中継ぎで年間60試合登板も4度記録。酷使した体は悲鳴も上げた。左ひじや、右ひざの手術も行った。変化を受け入れ、苦難を乗り越えてきた。ただ、本人はすでに次を見ている。「まだまだ先を目指して頑張りますので、これからもよろしくお願いします」。タフネス左腕にとっては、600試合登板も通過点でしかない。【鎌田真一郎】

 [2010年4月5日11時12分

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