<広島1-2横浜>◇28日◇マツダスタジアム

 横浜がワンチャンスで奪った2点を守りきり、再び広島と並ぶ5位となった。貴重な一打を放ったのは2番石川雄洋内野手(23)だ。0-0で迎えた5回2死一、二塁、斉藤の高めに浮いたストレートを振り抜いた。「前の打席で同じ2死一、二塁で凡退していた。感じは悪くなかったし、思い切り打った」。打球は左翼の横を破る2点適時三塁打。チームにとっても石川にとっても、待ちに待った1本だった。

 広島先発は左腕斉藤。開幕当初は左腕相手で先発を外れることも多かったが、最近は起用機会も増えてきた。「慣れていかないと仕方ない」という尾花監督の期待に応えるためにも、同じ失敗は繰り返せない。「ここで打たなきゃ男じゃないと思って燃えた」と初球の失投を見逃さなかった。

 スコアは2-1にもかかわらず、試合時間は3時間48分。両軍合わせて14四死球という大乱戦。尾花監督は「疲れる試合だった」とぼやいたが、壮絶な「裏」首位攻防戦第2戦を制して単独最下位を脱出した。

 [2010年4月29日8時30分

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