<中日5-0阪神>◇3日◇ナゴヤドーム

 5連勝中だった真弓阪神の勢いは「鬼門」で止まった。巨人戦3連勝で首位に立った勢いはどこへやら…。中日に完封負けし、今季ナゴヤドームで4戦全敗。たった1日で陥落し、能見の長期離脱とともに「Wショック」となってしまった。

 それでも真弓明信監督(56)は冷静に試合を振り返った。「昨日のような試合ばかりできるわけじゃない。ただ、こういう試合で、失点を少なくして、少ないチャンスをモノにすることをやっていかないと」。攻撃面ではバントミスや勝負どころであと1本が出ず、リズムが悪かった。和田打撃コーチは「この球場に来ると1点、2点が重くなる」と首をひねる。逆に簡単に失点を許す場面が目立った。2日の巨人戦では、3失策ながらも打ち勝ったが、何度も再現できるほど野球は甘くない。

 東京→大阪→名古屋という移動を強いられての8連戦で、小休止もやむを得ない。ただ連敗は避けたい。真弓監督は「こういうゲームをした後の試合が大事だ」と立て直しを期す。ナゴヤドームとの相性の悪さ、そして能見リタイアのショックをいち早く断ち切って、巨人に食らい付いていくしかない。【田口真一郎】

 [2010年5月4日9時15分

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